アフターピルの効果と時間の関係は?飲んだのに陽性になる理由と不妊につながる噂を初心者向けに解説

「アフターピルの効果と時間は関係するの?」「アフターピルを飲んだのに陽性になることはある?」と不安になっていませんか。

アフターピル(緊急避妊薬)は、高い効果が期待できる薬ですが、妊娠を100%防げる薬ではなく、期待される効果は服用までの時間に大きく左右されます

本記事では、アフターピルの効果と時間の関係や飲んだのに陽性になる理由を初心者向けに分かりやすく解説します。

この記事で分かること
  • アフターピルの仕組みと妊娠阻止率
  • アフターピルの期待される効果と時間の関係
  • アフターピルを飲んだのに陽性が起こる5つの理由
  • アフターピルを飲んだのに陽性の結果を受けた時の対応
  • アフターピルは不妊につながる噂の真偽

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目次

アフターピルの仕組みと妊娠阻止率

まずはアフターピルがどんな仕組みで期待される効果を発揮するのかと妊娠阻止率の関係を確認しましょう。

アフターピルの仕組みの理解は、飲んだのに陽性になる理由を読み解く土台になります。

アフターピルの効果は排卵を抑える・遅らせること

日本で使われるアフターピル(レボノルゲストレル)の主な作用は、排卵を抑制または遅延させることです。

妊娠は、排卵された卵子と精子が出会う受精から始まります。アフターピルは、黄体ホルモンを一時的に補充することで排卵にブレーキをかけ、受精そのものが起こらないようにすることを狙う薬です。

子宮内膜への作用により着床しにくくする働きも考えられていますが、効果の中心はあくまで排卵の抑制・遅延にあります。

すでに成立した妊娠を終わらせる薬ではない

重要なポイントは、アフターピルはすでに着床して成立した妊娠を中断させる効果はありません

そのため、服用の時点ですでに妊娠が成立していた場合、アフターピルではその妊娠を防ぐことはできません。

アフターピルの妊娠阻止率は約81%

妊娠阻止率とは、「アフターピルを飲まなければ妊娠していたと推定される人のうち、妊娠を防げた割合」を表す数値です。

アフターピル「ノルレボ」の国内臨床試験では、性交後72時間以内の服用による妊娠阻止率は81.0%と報告されています。

妊娠阻止率81%という数字は高い効果を示す一方、約2割は正しく服用しても妊娠を防げない可能性があることも意味しています。

「アフターピルを飲んだから絶対に大丈夫」ではなく、飲んだ上で3週間後の確認まではわからないという状況になります。

アフターピルの期待される効果と時間の関係

アフターピルの期待される効果に最も影響するのは、服用する時間です。

アフターピルを「性交後、何時間以内に飲むか」が避妊効果の可能性を大きく左右します。

アフターピルの効果が期待できるのは性交後72時間以内

日本で承認されているアフターピル(レボノルゲストレル)は、性交後72時間以内の服用が前提です。

72時間はあくまでリミットであり、期限内であってもアフターピルの服用が早ければ早いほど高い効果が期待できるとされています。

アフターピルで排卵が起こる前に薬が作用できれば効果を発揮しやすく、時間が経つほど排卵済みのリスクが高まり、効果を発揮できる余地が減っていきます。

アフターピルを飲むか「迷っている時間」はもったいない

アフターピルが必要な状況か悩む時に「明日まで様子を見よう」「相談してから決めよう」と迷っているとすぐに時間が過ぎてしまいます。

アフターピルは、迷っている1時間ごとに効果のチャンスが減っていく薬だと考えてください。

服用するかどうか迷っている段階でも、まずは入手のルートを確保する行動をとることをおすすめします。

アフターピルの手方法は、関連記事「アフターピルが処方箋なしで買える薬局はどこ?」で解説しています。

アフターピルの効果が期待できるのは「服用前の性交渉」だけ

見落とされやすい重要ポイントですが、アフターピルの期待される効果は、服用より前の性交渉に対してのみです。

アフターピルを服用した後の性交渉には、避妊効果はありません。

アフターピルの作用で排卵が後ろにずれることで、服用後の数日間はかえって妊娠しやすいタイミングが生じる可能性すら指摘されているため、他の避妊方法も併用する必要があります。

アフターピルを飲んだのに陽性が起こる5つの理由

「アフターピルを飲んだのに妊娠検査薬で陽性だった」という結果は、大きなショックをともないます。

まずなぜそのようなことが起こるのか、5つの理由を冷静に整理していきましょう。

アフターピルを飲んだのに陽性になる理由①:正しく飲んでも約2割は防げない可能性がある

アフターピルは、時間内に正しく服用したとしても妊娠阻止率81.0%であり、排卵のタイミングなどの条件によっては妊娠を防げないことがあります。

そのため「アフターピルを飲んだのに陽性」という結果は、あなたの飲み方が悪かったとは限りません。

アフターピルを飲んだのに陽性になる理由②:服用の時点で排卵が終わっていた

アフターピルは、排卵の抑制をする薬です。性交渉や服用の時点で、すでに排卵が起こっていた場合は、アフターピルの効果を発揮する余地が少なくなります。

排卵日は自分で正確に把握することが難しく、生理不順の人は特にずれやすいため「安全な時期だと思っていた」が通用しないことがあります。

アフターピルを飲んだのに陽性になる理由③:服用前の性交以前に妊娠が成立していた

アフターピルは、すでに成立した妊娠を終わらせる薬ではありません。

今回の不安な性交渉よりも前の段階で妊娠が成立していた場合、アフターピルを飲んでも陽性になります。

思い当たる性交渉が複数ある場合は、妊娠週数の確認が状況の整理につながりますよ。

アフターピルを飲んだのに陽性になる理由④:服用後2時間以内に嘔吐した

アフターピルの服用後2時間以内に嘔吐した場合、薬が吸収されずに効果が下がった可能性があります。

嘔吐に気づいて追加服用の対応を取れなかった場合は、避妊に失敗するリスクが上がることを覚えておきましょう。

アフターピルを飲んだのに陽性になる理由⑤:服用後に避妊なしの性交渉があった

アフターピルの効果は、服用前の性交渉のみに働きます。アフターピルを服用後、次の生理が来る前に避妊なしの性交があった場合、その性交による妊娠は防げません。

排卵がずれて妊娠しやすいタイミングが生じている可能性もあるため、服用後の性交は陽性の原因として十分にあり得ます。

アフターピルを飲んだのに陽性の結果を受けた時の対応

アフターピルを飲んだのに陽性の結果であれば、頭が真っ白になってしまいますよね。

まずは落ち着いて、次に順番で1つずつ行動していきましょう。

まず産婦人科を受診する

アフターピルを飲んだのに妊娠検査薬で陽性が出たら、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。

すぐに受診が必要な理由
  • 正常な子宮内の妊娠かどうかの確認:まれに、子宮の外で妊娠する異所性妊娠(子宮外妊娠)のことがある
  • 妊娠週数の確認:今後の選択肢と期限を考えるうえで不可欠な情報

「どうするか決めてから受診しよう」と考える必要はなく、まずは自身の状態を確認する方が良いでしょう。

アフターピル服用による胎児への影響を過度に心配しなくてよい

「アフターピルを飲んだのに妊娠した。赤ちゃんに影響はないの?」という不安も多いです。

レボノルゲストレルの服用後に妊娠が判明したケースについて、胎児への悪影響が増えるという報告は確認されていないとされています。

アフターピルを飲んだことを理由に妊娠の継続を諦める必要はないですが、不安なことは受診時に医師へ確認しましょう。

どの選択にも「期限」があることを知っておく

妊娠がわかったら「継続」か「中断」するかを判断しなければいけません。

人工妊娠中絶は、母体保護法により妊娠22週未満でのみ認められており、妊娠12週未満の初期とそれ以降では方法や負担が異なります。

選択肢を考える時間は必要ですが、受診と情報収集を後回しにせず、まずは行動してみましょう。

アフターピルは不妊につながる?噂の真偽を確認しよう

「アフターピルを飲むと不妊になるの?」という噂によって、服用をためらったり不安になる必要はありません。

ここではアフターピルで不安に感じる噂の真偽を理解していきましょう。

アフターピルが不妊につながる根拠はない

結論からお伝えすると、アフターピルの服用が将来の不妊につながるという医学的な根拠はありません

アフターピルは黄体ホルモンを1回服用する薬であり、卵巣や子宮に長期的なダメージを残す作用はないとされています。

アフターピル服用後、体内のホルモンは速やかに代謝され、多くの場合は、次の周期には排卵と生理のリズムが戻っていきます。

「1回の服用で妊娠する力(妊よう性)が失われる」という心配は不要です。

アフターピルを繰り返し使用しても不妊になるわけではない

「アフターピルを何回か使ったら不妊になるのでは」という不安もよく聞かれます。

アフターピルを繰り返し使用したことによって不妊になるという噂の根拠も確認されていません。

ただし、短期間で繰り返し服用するとホルモンバランスが崩れて、生理周期が乱れやすくなり、身体への負担も大きくなります。

不妊症になるリスクがなかったとしても、繰り返しの使用は避けた方が良いでしょう。

日常的な避妊が必要であれば、低用量ピルミニピルなどを使用した計画的な避妊の方が確実性も身体の負担も優れています。

将来の妊娠に備えるためにできること

将来の妊娠を大切に考えるなら、アフターピルは不妊になるという噂に怯えるより次の行動が役立ちます。

将来の妊娠のためにできること
  • 緊急対応を繰り返さないよう、低用量ピルなどの継続的な避妊法へ切り替える
  • 性感染症の予防にコンドームを併用する
  • 生理の記録をつけ、気になる変化があれば婦人科で相談する

継続的な避妊の選択肢は、関連記事でも複数紹介しているため参考にしてみてくださいね。

関連記事「低用量ピルの効果はいつから?メリット・デメリットと期待できる効果まで詳しく紹介
関連記事「低用量ピルの種類の違いは?世代や相性の違いと目的別の選び方を初心者向けにわかりやすく解説

アフターピルの効果と時間の関係に関するよくある質問

陽性が出た後、もう一度アフターピルを飲めば効果がありますか?

アフターピルは妊娠の成立を防ぐ薬であり、すでに成立した妊娠に対する効果はありません。

陽性が出た場合は、追加で服用するのではなく、産婦人科を受診してください。

排卵日付近の性交だと、アフターピルは効きにくいですか?

排卵の直前や排卵後は、排卵抑制という主作用が働く余地が小さくなるため、効果が下がる可能性があります。

ただし、排卵日を自分で正確に特定することは難しいため、「排卵日っぽいから飲んでも無駄」と自己判断せず、時間内であれば必ず服用してください。 服用したうえで、3週間後の確認を確実に行うことが最善の行動です。

生理(消退出血)が来たら、もう安心してよいですか?

いつもの生理と同じ量・日数の出血があれば、避妊成功の可能性は高いと考えられます。

ただし、少量の出血は妊娠初期の出血と見分けがつかないことがあります。 出血がいつもと違うと感じる場合や、不安が残る場合は、3週間後の妊娠検査で確認してください。

72時間以内に複数回の性交があった場合、効果はすべてに及びますか?

服用より前の性交であれば、1回の服用で複数回の性交をカバーできると考えられています。

ただし、最初の性交からの経過時間が長いほど効果は下がる傾向があるため、判断に迷う場合は服用時に薬剤師や医師へ正直に状況を伝えてください。

性交渉から72時間を過ぎてしまいました。もう効果は期待できませんか?

日本で承認されているレボノルゲストレルの緊急避妊薬は、72時間以内の服用が前提です。

オンライン診療やクリニックでの処方なら、性交後120時間まで対応するアフターピルを取り扱っている可能性もあります。

72時間を過ぎた場合は自己判断で諦めず、できるだけ早く婦人科へ相談し、取り得る選択肢を確認してください。

参考文献
ノルレボ錠1.5mg 添付文書(KEGG医薬品情報)
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ノルレボ錠 臨床試験成績」

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