アフターピルの副作用はどのくらい続くの?副作用がいつくるのかや精神面との関連を詳しく紹介

アフターピルの副作用はどのくらい続くの?副作用がいつくるのかや精神面との関連を詳しく紹介

「アフターピルの副作用はいつくるの?」「副作用がどのくらい続くのか心配」と不安になっていませんか?

アフターピル(緊急避妊薬)の副作用の多くは一時的で、数日以内に落ち着いていくことが分かっています。

ただし、副作用がいつくるか、どのくらい続くか、精神面への影響はあるのかを正しく知っておくことで、不要な心配事を減らすことができます。

この記事では、アフターピルの副作用の種類や頻度、症状が出るタイミング、精神面への影響などを初心者向けにわかりやすく解説しています。

この記事で分かること
  • アフターピルの副作用の種類と頻度
  • アフターピルの副作用はいつくるのか
  • アフターピルの副作用はどのくらい続くのか
  • アフターピルの副作用と精神的な変化の関係
  • アフターピル服用後の消退出血と避妊成功の確認方法

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目次

アフターピルの副作用は何があるの?

アフターピルの副作用への不安を解決するには、「どんな副作用がどの頻度で起こるのか」を知ることが大切です。

まずは国内の臨床試験データから、アフターピルで起こり得る副作用を確認しましょう。

アフターピルで副作用が出る人の割合は約72%

日本で使われるアフターピル「ノルレボ」の国内臨床試験では、総症例65例中47例(72.3%)に副作用が認められたと報告されています。(参照:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00066208

「7割以上の人に副作用が出る」と聞くと不安になるかもしれませんが、これには消退出血(生理のような出血)も含まれており、その多くはアフターピルが効いている過程で起こる想定内の反応です。

つらい副作用が7割の人に出るという意味ではないことをまず知っておきましょう。

アフターピルの主な副作用と発現頻度

アフターピルの国内臨床試験で報告された主な副作用と頻度は、次のとおりです。

副作用発現頻度
消退出血(生理のような出血)46.2%
不正子宮出血13.8%
頭痛12.3%
悪心(吐き気)9.2%
倦怠感(だるさ)7.7%
傾眠(眠気)6.2%
ノルレボ添付文書

最も多いのは消退出血と不正子宮出血という出血系の副作用で、次いで頭痛や吐き気・だるさ・眠気などが続きます。これらの症状はいずれも一時的なものがほとんどです。

アフターピルの頻度が低い副作用

頻度が低いアフターピルの副作用は、以下の通りです。

  • 浮動性めまい・体位性めまい
  • 不安(0.1〜5%未満)
  • 月経過多・月経遅延
  • 下腹部痛・下痢・腹痛・嘔吐
  • 貧血
  • 口渇・熱感・疲労・むくみ・乳房の圧痛

副作用の症状の感じ方には個人差があるため、まずは自分の症状が一覧にあるか確認してみましょう。

アフターピルの重篤な副作用は非常に稀

アフターピルは、黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を1回服用する薬です。低用量ピルで問題になる血栓症のリスクも1回の服用では極めて低いと考えられています。

重篤な副作用の頻度は非常に低く、多くの方は数日以内に落ち着く一時的な症状を経験するだけで済みます

過度に恐れる必要はありませんが、後述する「受診すべきサイン」だけは覚えておきましょう。

アフターピルの副作用はいつくるの?

アフターピルの副作用がいつくるのか気になってしまいますよね。副作用の症状によってタイミングが異なるため、それぞれ確認してみましょう。

吐き気・頭痛・だるさは服用後数時間以内が多い

「吐き気・頭痛・だるさ・眠気・めまい」といった全身の副作用は、アフターピルを服用後数時間以内に現れることが多いとされています。

アフターピルを服用することでホルモンが体内で作用し始める数時間後に副作用として感じる人が多いのです。

多くの場合、副作用の症状は24時間以内に自然に軽くなっていきます 服用後は、無理をせず身体を休められる環境を整えておくと、症状の負担を減らせます。

アフターピル服用後2時間以内の嘔吐には注意

アフターピル服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、薬が十分に吸収されず、避妊効果が下がる可能性があります。

その場合は、追加での服用が必要になることがあるため、すぐにクリニックや購入した薬局に連絡しましょう。

吐き気が心配な人は、あらかじめ吐き気止めについて相談しておくと不安を減らせますよ。

アフターピルの副作用が出るタイミングの目安

アフターピルの副作用が出るタイミングを目安として確認しましょう。

症状出るタイミングの目安
吐き気・頭痛・だるさ・眠気・めまい服用後数時間以内
下腹部痛・不正出血服用後数時間〜数日
消退出血(生理のような出血)服用後数日〜3週間(平均9.2日)

アフターピルの副作用の症状が出ない人やタイミングが前後する人もいるため、あくまで目安として捉えておきましょう。

アフターピルの服用タイミングと副作用の関係

アフターピルを服用した時間帯によって、副作用の感じ方が変わることもあります。

  • 就寝前に服用:吐き気やだるさ・眠気が出ても眠っている間に過ぎることが多い
  • 日中に服用:めまいや眠気が仕事や移動に影響する可能性がある

とはいえ、アフターピルは72時間以内のできるだけ早い服用が最優先であることは大前提になるため、タイミングを選べる人は服用後にゆっくり休める時間帯を選ぶ工夫をしても良いでしょう。

服用後に車の運転や集中を要する作業を予定している場合は、眠気やめまいが出る可能性を考えましょう

アフターピルの副作用はどのくらい続く?

「アフターピルの副作用はどのくらい続くの?」と不安に思ってしましますよね。

アフターピル服用後に現れる副作用は、症状でどのくらい続くのか異なるめ、目安の期間をお伝えします。

全身の副作用は多くが1日〜2日で軽快

「吐き気・頭痛・だるさ・眠気・めまい」といった全身の副作用は、多くの場合1日〜2日で自然に軽くなっていきます

アフターピルは1回だけ服用する薬のため、継続して飲む薬のように副作用が長く続くことはあまりありません。

  • 無理をせず休息をとる
  • 水分をこまめに補給する
  • 吐き気があるときは、消化のよいものを少量ずつとる

副作用の症状があるときは、上位のようなセルフケアで過ごしてみましょう。

副作用が3日以上続く場合は受診の目安

全身の副作用が3日以上続く場合や、日常生活に支障をきたすほどの症状が出る場合は、受診を検討しましょう。

特に激しい下腹部痛が続く場合は、異所性妊娠(子宮外妊娠)などの可能性を確認する必要があります。

「1回の薬だから我慢すればいい」と考えず、長引く症状や強い症状はクリニックで相談しましょう。

出血系の副作用が続く期間

アフターピル服用後の消退出血や不正出血の続く期間には、個人差があります。通常の生理と同じように数日で終わる人もいれば、少量の出血がしばらく続く人もいます。

出血が2週間以上続く場合や、大量の出血がある場合は、原因の確認のため受診するようにしましょう。

出血パターンが普段と大きく異なる場合も、自己判断せずに相談するのがおすすめです。

アフターピルの次の生理への影響

アフターピルは、その後の生理周期に影響することがあります。

服用のタイミングによって、次の生理が予定より早まったり遅れたりすることがありますが、これも一時的な変化です。

多くの人は、次の周期以降は元のリズムに戻っていきます。 ただし、次の生理が予定より1週間以上遅れる場合は、避妊が成功したかを確認するため妊娠検査薬を使用してください。

アフターピルの副作用で精神的な変化はある?

「アフターピルを飲んでから気持ちが不安定になった」「涙が止まらない」という声は少なくありません。アフターピルの精神面への影響についても確認していきましょう。

ホルモンの変化が気分に影響することがある

アフターピルは、黄体ホルモンを一時的に大量に補充するため、身体のホルモンバランスが変化します。

ホルモンの急激な変化は、気分の変動やイライラ、落ち込みに影響することがあると考えられています。生理前に気分が不安定になるPMS(月経前症候群)と似たメカニズムで、ホルモンの揺らぎが心に影響するのです。

アフターピル服用後のこうした変化は一時的なもので、ホルモンの状態が落ち着くとともに回復していくことが多いでしょう。

「精神的なつらさ」は副作用だけが原因ではない

アフターピルを服用する場面は、避妊の失敗や予期せぬ性交という、それ自体が強いストレスをともなう状況であることが多いのです。

  • 妊娠しているかもしれないという不安
  • 誰にも相談できないという孤独感
  • 自分を責める気持ち

こういった心理的な負担は、アフターピルの副作用とは別で、精神面で大きく影響します。

つまり、アフターピル服用後のつらさは「薬の副作用」と「状況によるストレス」の両方が重なって生じていることが多いのです。

精神的なつらさが続くときの相談先

気分の落ち込みや不安が強く、日常生活に支障が出る場合や長く続く場合は、1人で抱え込まないでください。

・服用後の体の確認とあわせて、婦人科で気持ちのつらさも相談できます
・若い世代の方は、こども家庭庁の健康相談支援サイト「プレコンセプションケア」で相談窓口を探せます

心のつらさは、体の症状と同じように、支援を受けてよいものであることを知っておきましょう。

アフターピル服用後の消退出血と避妊成功の確認方法

アフターピルの副作用の中でも、消退出血は「避妊が成功したか」を知る手がかりになる特別な反応です。

アフターピルの効果の確認方法とあわせて確認していきましょう。

アフターピルの消退出血は避妊成功の目安

アフターピル服用後に起こる消退出血は、生理のような出血で、避妊が成功した1つの目安とされています。

前述のとおり、消退出血は服用から数日〜3週間後に起こることが多いとされています。予定していた生理の時期に、いつもと同じような出血があれば避妊が成功している可能性が高いと考えられます。

ただし、消退出血だけで妊娠を100%否定できるわけではないため、妊娠検査薬や婦人科での確認も必要です。

アフターピル服用3週間後の妊娠確認が必須

アフターピルは高い避妊効果が期待される薬ですが、妊娠を100%防げるわけではありません

そのため服用から3週間後を目安に、妊娠していないことを確認することが重要です。

アフターピル服用後の妊娠確認
  • 市販の妊娠検査薬を使用する
  • 産婦人科を受診する

薬局でアフターピルを購入した場合も、薬剤師から服用3週間後の妊娠確認を推奨されます。

「出血があったから大丈夫」と自己判断せず、確認までをワンセットと考えてください。

アフターピル服用後ですぐに受診すべき症状

アフターピルを服用した後で、次の症状がある場合は様子を見ずに受診しましょう。

アフターピル服用後のすぐに受診すべき症状
  • 激しい下腹部痛が続く:まれな異所性妊娠などの可能性の確認が必要
  • 服用後2時間以内の嘔吐
  • 3日以上続く強い体調不良
  • 2週間以上続く出血や、大量の出血
  • 予定より1週間以上の生理の遅れ(妊娠検査を含む)

「アフターピルを飲んだら終わり」と油断せずに、上記の症状が現れたらクリニックでまずは相談しましょう。

アフターピル服用後に生理が来ないときの対応

アフターピルを服用した後、次の生理が予定より遅れることは珍しくありません。ただし、予定より1週間以上生理が遅れる場合は、妊娠検査薬で確認してください。

消退出血がまったく起こらず、生理も来ない場合は、避妊が成功しなかった可能性を考えてクリニックを受診しましょう。

不安を抱えたまま待ち続けるより、早めに確認することが心の負担を減らします。

アフターピルの効果を高めるために知っておきたいこと

アフターピルの期待される効果を高めるためには、以下のことが重要になります。

  • アフターピルの服用は早いほどより効果的
  • 性交後72時間以内でも、できるだけ早くアフターピルを服用する
  • アフターピルは、服用後の性交には避妊効果ない
  • 継続的な避妊が必要な場合は、低用量ピルなどへの切り替えを検討

低用量ピルの避妊の仕組みは、関連記事「低用量ピルの避妊効果は何日目から?」で解説しています。

アフターピルの副作用に関するよくある質問

副作用がまったく出ませんでした。効果はなかったのでしょうか?

副作用が出ないことは、効果がなかったことを意味しません。

副作用の有無は個人差が大きく、症状が出なくても避妊効果は期待できます。アフターピルの効果の確認は副作用の有無ではなく、服用3週間後の妊娠検査で行ってください。

吐き気がつらいのですが、吐き気止めは飲んでよいですか?

市販の吐き気止めや鎮痛薬の使用は、基本的に問題ないことが多いですが、飲み合わせが不安な場合は薬剤師に相談してください。

なお、服用後2時間以内に嘔吐した場合は、薬が吸収されず避妊効果が下がる可能性があるため、医療機関や薬局へ連絡してください。

副作用の精神的な落ち込みは、どのくらいで治まりますか?

ホルモンの変化による気分の変動は、多くの場合一時的で体の状態が落ち着くとともに回復していきます。

一方、状況によるストレスが背景にある場合は、時間だけでは解決しないこともあります。つらさが続く場合は、婦人科や相談窓口で気持ちを話すことが回復の助けになります。

アフターピルの副作用で不妊になることはありますか?

アフターピルの服用によって、将来の妊娠する力(妊よう性)が損なわれることはないとされています。

アフターピルは1回服用する薬であり、その後の妊娠に影響を残すものではありません。

授乳中でもアフターピルを飲めますか?

授乳中の服用は可能とされる場合が多いですが、服用のタイミングや授乳への配慮について、医師や薬剤師に相談してください。 自己判断せず、専門家の説明を受けたうえで服用することをおすすめします。

参考文献
ノルレボ錠1.5mg 添付文書(KEGG医薬品情報)
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ノルレボ錠 臨床試験成績(出血発現までの日数)」

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