「ドロエチを飲んでいるけれど、避妊効果はないの?」と不安に思っていませんか?
ドロエチ配合錠「あすか」は、月経困難症の治療薬として保険適用で処方される超低用量ピル(LEP)です。
海外では避妊薬として広く使われていますが、日本では月経困難症やPMS(月経前症候群)の治療薬としてのみ承認されており、避妊目的での使用はできません。
本記事では、ドロエチに避妊効果がないのか・避妊率はどの程度なのかを初心者向けにわかりやすく解説しています。

- ドロエチ配合錠「あすか」がどんな薬なのか
- ドロエチに避妊効果はないと言われる理由(添付文書の記載と承認制度)
- ドロエチの効果はいつから期待できるのか(服用スケジュール)
- ドロエチの副作用と注意すべき血栓症のサインについて
ドロエチ配合錠「あすか」はどんな薬?
まずはドロエチ配合錠「あすか」がどのような薬なのかを整理しておきましょう。
ドロエチの位置付けを理解することで「避妊効果はないのか」という疑問を正しく解決することができますよ。
【第4世代ピル】ドロエチ配合錠「あすか」はヤーズ配合錠のジェネリック医薬品

ドロエチ配合錠「あすか」は、ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品(後発品)です。
先発品のヤーズと同じ有効成分を含みながら、薬価が抑えられているため、経済的な負担を軽くしながら治療を続けられる点が特徴です。
ピルは配合されている黄体ホルモン(プロゲスチン)の種類によって第1〜第4世代に分類されますが、ドロエチに含まれるドロスピレノン(DRSP)は第4世代にあたる、もっとも新しい世代の黄体ホルモンです。
ドロエチ配合錠「あすか」の成分と1シート28錠の構成

ドロエチ配合錠「あすか」の有効成分は、1錠あたり以下の通りです。
- ドロスピレノン 3mg(第4世代の黄体ホルモン)
- エチニルエストラジオール 0.02mg(卵胞ホルモン)
エチニルエストラジオールの量が0.02mgと少ないため、ドロエチは低用量ピルの中でも超低用量ピルに分類されます。
1シートは28錠で、有効成分入りの実薬24錠と、成分を含まないプラセボ錠(偽薬)4錠の構成です。毎日1錠を一定の時刻に飲み続け、28日間を1周期として、29日目から次のシートを開始します。
承認されている効能は「月経困難症」のみ

日本でドロエチ配合錠「あすか」に承認されている効能・効果は、「月経困難症」のみです。
月経困難症とは、日常生活に支障をきたすほどの生理痛や腰痛、頭痛などをともなう状態のことです。
つまりドロエチは、避妊目的のピル(OC)ではなく、月経困難症の治療薬(LEP)として承認されているピルなのです。
ドロエチに避妊効果はない?添付文書に書かれた本当の意味
「ドロエチ 避妊効果ない」と検索すると、さまざまな情報が出てきて混乱してしまいますよね。
結論からお伝えすると、ドロエチには排卵を抑える作用があるものの、日本では避妊目的での使用が認められていないというのが正確な答えです。
「作用の有無」と「使って良いかどうか」を分けて考えると、正しく理解することができますよ。
添付文書には「避妊目的で使用しないこと」と明記されている

ドロエチ配合錠「あすか」の添付文書には、重要な基本的注意として「本剤を避妊目的で使用しないこと。日本人における避妊目的での有効性及び安全性は確認されていない」 と明記されています。
つまり、日本では「日本人のデータがないため、避妊薬としては使ってはいけない」と公式に示されているピルなのです。
日本でドロエチを処方するのは月経困難症の治療のためであり、避妊目的ではありません。ドロエチを服用中で避妊を重視したい場合は、まずこの前提を押さえておいてください。
排卵抑制作用はあるのに、なぜ避妊効果はないとされるのか

「排卵を抑える作用があるなら、避妊効果もあるのでは?」と疑問に思いますよね。
ドロエチに避妊効果がないとされる理由は、薬理作用の欠如ではなく、承認制度上の位置づけにあります。
- 日本国内で、避妊効果を証明するための臨床試験が実施されていない
- そのため、避妊薬(経口避妊薬)としての承認を受けていない
- 承認外の目的での使用は、有効性・安全性が保証されない
低用量ピルを含む医薬品は、国が承認した効能・効果の範囲で使うことが大原則です。承認外の使い方で万が一健康被害が起きた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性もあります。
「排卵抑制作用がある=避妊薬として使ってよい」ではないことを、ぜひ覚えておいてください。
OC(避妊目的)とLEP(治療目的)の違いを再確認

ドロエチの立ち位置は、日本のピルの分類を知るとすっきり理解できます。
| OC(経口避妊薬) | LEP(治療用ピル) | |
|---|---|---|
| 目的 | 避妊効果が期待される | 月経困難症・子宮内膜症の治療 |
| 代表的な製剤 | トリキュラー・マーベロンなど | ドロエチ・ヤーズ・ルナベル・フリウェルなど |
| 費用 | 自由診療(自費) | 保険適用 |
ドロエチはLEPに分類されるため、日本では避妊効果がないもの(避妊に使えないもの)として扱われます。
OCとLEPの違いや、避妊効果がない低用量ピルの全体像については、「低用量ピルの避妊効果は何日目から?避妊効果がないLEPとOCの違いや避妊効果を下げてしまう原因を詳しく紹介」で詳しく解説しています。
避妊を優先したいあなたが取るべき行動

現在、ドロエチ服用中で避妊が必要な場面では、以下の選択肢を検討しましょう。
- コンドームなど、承認された避妊法を併用する
- 避妊目的で承認されたOC(低用量ピル)への切り替えを医師に相談する
月経困難症の治療と避妊のどちらを優先するかによって最適な薬は変わりますので、自己判断で薬を変えず、必ず医師に相談しましょう。
ドロエチの期待される効果はいつから?服用スケジュールと注意点
「ドロエチの効果はいつから実感できるの?」と疑問に思う人もいますよね。
ドロエチは月経困難症の治療薬で生理痛などの症状改善が見込まれる期間と服用開始時に知っておきたい注意点をお伝えします。
ドロエチの月経困難症への効果はいつから期待できる?

ドロエチによる生理痛や下腹部痛の改善は、服用開始から1ヶ月〜3ヶ月(1〜3シート)かけて徐々に実感される方が多いとされています。
ドロエチの服用を始めると排卵抑制作用と子宮内膜増殖抑制作用により、経血量が減り、痛みの原因物質の産生が抑えられていきます。
服用を初めて1シート目で大きな変化がなくても、あなたの身体がホルモン環境になれる期間だと捉え、経過を見ていきましょう。
ドロエチの初めての服用は月経1日目から開始する

ドロエチ配合錠「あすか」は、初めて服用する場合、月経第1日目から開始する必要があります。
服用開始が月経1日目から遅れた場合には、妊娠のリスクを考慮し、飲み始めの最初の1週間はホルモン剤以外の避妊法を用いる必要があります。
「OC扱いで服用しないのになぜ?」と不思議に思うかもしれませんが、ピル服用中に妊娠に気づかず飲み続ける事態を防ぐために必要なことと理解しましょう。
ドロエチを飲み忘れたときの対処法

ドロエチの飲み忘れへの対応は、ドロエチ配合錠「あすか」の添付文書で次のように定められています。
添付文書で次のように定められています。
| 飲み忘れの状況 | 対応の目安 |
|---|---|
| 前日の1錠を飲み忘れた | 気づいた時点で直ちに前日分を服用し、当日分も通常の時刻に服用する |
| 2日以上飲み忘れた | 気づいた時点で前日分の1錠を服用し、当日分も通常の時刻に服用して、以後は当初のスケジュールどおり継続する |
飲み忘れは不正出血の原因になる可能性もあるため、毎日一定の時刻に服用する習慣づけとアラームやアプリでの管理を徹底しましょう。
飲み忘れを防ぐ工夫は、「低用量ピルの避妊効果は何日目から?避妊効果がないLEPとOCの違いや避妊効果を下げてしまう原因を詳しく紹介」でも紹介しています。
ドロエチの副作用と注意すべき血栓症のサイン
ドロエチの服用を続けるためには、副作用と注意すべき血栓症の初期症状を知っておくことが大切です。
ドロエチの飲み始めに起こりやすい副作用
ドロエチの服用開始初期には、ホルモン環境の変化に伴い、次のような副作用が出る可能性があります。
- 不正出血(少量の性器出血)
- 頭痛
- 悪心(吐き気)
- 月経痛・下腹部痛
- 胸の張り
ピルの飲み始めで起こる副作用やマイナートラブルの多くは、一時的な反応で服用を続けるうちに落ち着くとされています。
特に不正出血は超低用量ピルで比較的起こりやすい症状ですが、出血が長引く場合や量が多い場合は、我慢せずクリニックで相談しましょう。
ドロエチの最も注意したい副作用は血栓症
ドロエチを含むピルを服用中に最も注意した副作用は、「血栓症」です。
ドロエチ配合錠「あすか」の添付文書でも、年齢や喫煙、肥満、家族歴などのリスク因子の有無にかかわらず血栓症があらわれることがあると注意喚起されています。
- ふくらはぎの急な痛み・腫れ・握ると痛む
- 突然の激しい頭痛・急な視覚の異常
- 胸の痛み・押しつぶされるような息苦しさ
- 舌のもつれ・しゃべりにくさ
- 激しい腹痛
上記のような症状に気づいたら、ドロエチの服用を中止して、すぐにクリニックを受診してください。
ドロエチを服用できない人・慎重な判断が必要な人
体質や持病によっては、ドロエチの服用に慎重な判断が必要なケースもあります。
血栓症やその既往歴のある人・乳がんなどエストロゲン依存性の腫瘍がある人・重い肝障害のある人・妊娠中・授乳中の人・前兆をともなう片頭痛のある人など
35歳以上で喫煙本数が多い方も、血栓症リスクの観点から慎重な判断が必要になります。初診時には、既往歴・家族歴・喫煙習慣を正確に伝えるようにしましょう。
